趣意書

 今年度より学校でIT教育が本格的に始まりました。文部科学省の学習指導要領では、小学校でも総合的な学習の時間にインターネットの利用を導入するほか、中学校では技術家庭の中に情報とコンピュータの領域を設けて、これを必修とするなど義務教育段階でも本格的にパソコンと向き合う教育が始まっています。

 そのなかで、コンピュータリテラシーの基礎基本であるキーボード入力を一般に広く奨励するために、「毎日パソコン入力コンクール」を開催いたしましたところ、平成14年2月の第1回大会に全国308会場、9,102名、平成14年9月の第2回大会では、全国409会場、13,018名のご参加をいただき、学校、パソコンスクールなどから基礎力向上に役立つなど高い評価をいただいております。

 キーボード入力は、学習というよりもむしろ技能訓練と言ったほうがいいほど、習得に時間のかかる訓練です。米国では、小学校5年生までにほとんどの児童はタイピングを習得します。英語圏のタイピングは主にアルファベットと記号を使用しますが、日本人は 「 アルファベット−ローマ字−ひらがな−漢字かな交じり 」 の順に習得していかなくてはなりません。この高度な技能を、自習で習得できるのは、一握りの方々で、ほとんどの人には、基礎から根気よく導く指導が必要です。

 私どもは、このコンクールを通して日本人に根強いキーボード(パソコン)アレルギーを払拭していきたいと考えております。コンピュータを使う力が昔の「読み、書き、そろばん」と同様の意味を持つこれからの社会で、キーボード入力は基礎中の基礎とも言うべき位置をしめるものでありとても大切なことです。

 本コンクールの活動を通して広く一般に、コンピュータリテラシーの基礎であるキーボード入力を基礎から正しく、根気よく誉めながら指導し、国の進めるe-Japan計画の礎を築く役割を我々とともに担っていただければ幸いです。

                                                     平成14年10月10日

                                            大会委員長
                                            毎日新聞社代表取締役社長
                                                斎藤 明

                                            大会副委員長
                                            日本パソコン能力検定委員会会長
                                            日本書写能力検定委員会会長
                                                吉田 宏