コンピュータやインターネットなどのIT(情報技術)活用による高度情報通信ネットワーク社会が、世界的規模で築かれつつあります。日本も「世界最先端のIT国家」を目指した「e‐Japan戦略」構想を2001年に打ち立て、その計画に従って関係省庁や関連団体等がIT国家実現に向けて取り組んでいます。
教育分野でも、将来のための人材育成を目的にIT環境の整備やITを活用した授業、学習に力が注がれています。小中学校、高等学校の「総合的な学習の時間」やその他の授業でもインターネット等による情報ネットワークの積極的な活用が図られ、中学校の技術・家庭科においては「情報とコンピュータ」が必修化されています。さらに高等学校でも2003年度から必修の「情報」科目が新設されました。
こうしたIT活用の基礎となるのが、キーボードによるパソコン(コンピュータ)入力技能です。文字や文章を速く、正確に入力する学習は、IT先進国の米国における初等・中等教育でも積極的に取り入れられ、国語(英語)の習得だけでなくEメールによる教師・生徒の情報連絡、諸外国の学校との国際交流などでもIT活用の成果が発揮されています。
IT活用がもはや学校や日常生活では必須となるような世界的な趨勢の中で、私どもはパソコン入力技能の向上(速く正確に)を目的とした「毎日パソコン入力コンクール」を企画、開催しました。その結果、これまで全国47都道府県、海外参加を含む900を超える会場から累計5万5千名のご参加をいただきました。
パソコンの入力技能を身に付け、高めるためには、それだけの練習や訓練が必要です。とくに日本語のローマ字入力の場合は、アルファベットと記号だけを使う英語圏のタイピングとは異なり、〈アルファベット−ローマ字−ひらがな−漢字かな交じり〉の順に習得していかなくてはなりません。この高度な技能を習得するには、基礎から根気よく続ける練習とそれを励ます周囲の目や指導力が必要となります。
このコンクールがその一助となり、より多くの人たちがコンピュータなどのIT機器をツール(道具)として自由に使いこなせるような社会、国の目指す「世界最先端のIT国家」の実現に尽力できれば幸いです。
平成17年4月1日
大会委員長
毎日新聞社代表取締役社長
北村 正任
大会副委員長
日本パソコン能力検定委員会会長
日本書写能力検定委員会会長
吉田 宏

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